なぜ、中小企業に税金を廻すと、即、最低賃金が上がるのか、理由が私には見えない。

なぜ、中小企業に税金を廻すと、即、最低賃金が上がるのか、理由が私には見えない。
当然の話だが、中小企業もまた、冷徹な資本の論理で生きており、その「中小」という限界で資本の競争に生き抜くためには、違法をいとわないところまで現在は追いつめられている、というか、中小企業、零細企業は、日本が好景気であろうが、バブル期であろうが、違法せざるを得ない状況であり、中小企業の多くは低賃金未払い残業がバブルであろうが好景気であろうが常態化している。そしてブラック企業のほとんどは中小企業である。ということは、中小企業に福祉の名目で税金を投入することはブラック企業を元気づけてしまう情けない事態になりかねない。
ブラック企業のほとんどは中小企業である。ということは、中小企業に福祉の名目で税金を投入することはブラック企業を元気づけてしまう情けない事態になりかねない。中小企業に最低賃金向上を理由に税金をあげるのは私は反対する。もっと手っ取り早いのは「低所得労働者」に対して国家規模で福祉の充実を図ることを根拠に低所得労働者に「マネー」を渡せば済む話である。ベーシックインカムかもしれない。だが、中小企業に税金を投入してはいけない。
国家規模の福祉を図るために、政権を変える必要がある。
いつまでも、精神論をぶちまけている安倍を首相に据えていてはいけない。
問題は中小企業が、経営的に困難なのは、日本のほとんどの中小企業が大企業の系列に組み込まれており、その系列によるシステムの搾取・収奪が中小企業の経営を困難にする理由のほとんどであり、その系列にメスを入れない限り、中小企業に税金を廻そうが、最低賃金などあがるわけがない。中小企業に税金を廻せ、と頓珍漢なことを言う人間は、まずこの系列を理解していない。むしろ、岐阜の未来工業のように系列を従わせてしまう「商品力」があれば、その搾取から逃れられるのである。つまり中小企業も資本であり、重要なことは「生産力」だ。
そして中小企業に税金を廻せば最低賃金が上がるという最低な論を述べている人間は、中小企業性善説という「神話」にはまっている。
中小企業のほとんどがブラック企業であり、若者に人気のヴィレッジヴァンガードも、うちは労基法は関係ないからね、とその社長の本に書かれてあった。
中小企業も資本である。まずこの前提を押さえなければならない。
では、系列に組み込まれていない資本である中小企業が税金を投入されたら、労働者に配分されるのだろうか?これはアナロジーで言える。後進国に援助したら政治家や役人にしか配分されず、国民は相変わらず貧困のままだ。つまりそういう現実が見えている。そして税金は中小企業の生産力を高めるために活かされるだろうか?
多くは残念ながらその税金は死に金で終わることはみえている。
それは「経営力」であり、その「経営力」があれば未来工業のように税金が回る前に、すでに生産力を確保している。
だが未来工業のような中小企業はまれであり、先のヴィレッジヴァンガードのように「うちは労基法関係ない」のである。(笑)
その「労基法関係ない」中小企業が税金を投入されたら、なぜ、「労基法」を「遵守」し「賃金をあげるのか」。それはやってみないとわからない、と中小企業に税金廻せ論者は言うであろう。「やってみた」結果、倒産もありうる(笑)。そして労働者は路頭に迷う。資本家は、負債を抱え、夜逃げする。
では、どうすればいいのか?
系列の下請け中小企業には、労組の力により、コントロールするのである。それは経営権の侵害ではない。というか「経営権」なる概念は法には存在しない。
大企業の搾取とは、下請け企業から大企業への納入金額の値下げ圧力が中小企業の経営を苦しめ、さらにはその従業員の賃金までさげられるのである。この構造がある限り、税金を中小企業に回そうが、構造による搾取は続く。こういう事態も想像できる。
大企業のイヤミな担当者「オタクは、税金が入ったから、納入価格さげるからね、え?断るの?だったら仕事これからないからね」である。
そうなってしまうと、税金が中小企業に税金が投入された結果、最低賃金はあがっても使途不明の控除を行うか、解雇である。
何度も言うが、中小企業もまた「資本」である。
それは「資本」になりきれない「資本」であり、その似た者に「左翼」になりきれない「左翼」の日本共産党がある。
ではどうすればいいのか?
先ほども言ったが、系列の下請け中小企業には、労組の力により、コントロールするのである。具体的には納入価格を下げさせない圧力をかける。これは中小企業がその産業間で全企業が(もしくはその地域だけでもいい)行ってしまえば、実現できる。
そして、中小企業のほとんどがブラック企業である現実は最低賃金が低いのも理由のひとつだが、経営的にブラック化させてしまうのは、放漫経営である。経営者に責任があるので、そのようなブラック企業を救う必要はない。

私は中小企業に税金を廻す、という幼稚なロマンチックかつ最低な論には反対する。
中小企業に税金廻せ、という幼稚かつ最低な論を述べる前に、大事なことを述べなければいけない。
それは大企業への法人税を上げろ、消費者への消費税を下げろ、である。


にほんブログ村

広告

なぜ、中小企業に税金を廻すと、即、最低賃金が上がるのか、理由が私には見えない。」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 中小企業に税金廻せ、は最低な主張である | あるワーキングプアの考え

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中