もうすでに対米従属論にリアリティはない

自民党の日米同盟という「国体」ももう賞味期限だから、それに見かけ上対抗していただけの出来レースの日本共産党の対米従属論もリアリティを失ったことにいまだに旧世代の政治通は気付きたくない。
対米従属論は冷戦時代には確かに強固なリアルとして存在した。
だが、それも小泉政権のイラク自衛隊派遣までの賞味期限だったのだ。
なぜならその後アメリカは政策を新自由主義から「グリーンニューディール」というファシズム的な民衆保障政治へ切り替わった。この切り替わりに日本政府は対応できず、いまだ内向きに歴史修正主義とアベノミクスという株価操作と戦争ごっこの安保法制で「時間稼ぎ」しかしていない。
日本の自民党はもう終わっている。
安倍晋三がアメリカへの多大な金ばらまきや議会の談話はいまでも「日米同盟」が続いていますよ、という芝居でしかない。もうアメリカは中国との協調路線を南沙があろうが踏み出したのだ。
日本に南沙をけしかけているのはジャパンハンドラーというごろつきでしかなく、その「非公式のごろつき」をもって対米従属もない。それは私的なつきあいだ。
いつ、オバマが日本政府に集団的自衛権を行え、と命じたのか。その公式の発表はあるのか。オバマは安倍の自称集団的自衛権を歓迎する、と言っただけだ。当然それは「ご挨拶」だ。それだけだ。
私から見れば日本からアメリカは小泉政権のときからもさらに遠ざかった。
そういう状況では日共の時代錯誤な認識の対米従属論もリアリティを失い始めたが、いまだに自分を善意であり虐げられているということだけをポピュリズム政治の手法に使いたいアンシャンレジーム民族派左翼が使いたがっている。だが、それももう終焉だ。
日本は今後、さらに孤立化するが、見かけはアメリカの下請けを行うことで国際的な非難をかわすという甘い見通しだけだ。だが、かわせるわけがなく、日本は口は大きいが、単なるアメリカのコバンザメかよ、と後進国から国連へ通じて政治が行われ、さらに日本はドツボにはまる。
そういうときもシャラップというのか。


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